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【妊活ブログ】排卵はあるけど生理不順!排卵誘発剤を使う3つの理由

【妊活ブログ】排卵はあるけど生理不順!排卵誘発剤を使う3つの理由

【妊活ブログ】排卵はあるけど生理不順!排卵誘発剤を使う3つの理由

こんにちは。

現在妊活中の主婦、maronです。

今年で30歳、今年の2月から妊活を始めました。

 

私は、生理不順であるものの排卵はあります。

しかし検査の結果、妊活を進めるうえで排卵誘発剤を用いることを決めました。

今回は、その理由について説明していきたいと思います。

生理不順とは

生理不順とは

生理不順とは

そもそも、生理不順とは、どのような状態のことを言うのでしょうか。

正常の月経周期の日数は、25~38日と定義されており、これに当てはまらないものが生理不順と言われます。

月経周期が24日以内の場合は頻発月経といい、排卵の有無により卵胞期の短縮、黄体期の短縮(黄体機能不全)および無排卵性月経などに分類されます。

逆に、月経周期が39日以上3か月以内のものを希発月経といい、無排卵周期症や卵胞の成熟が遅れることにより卵胞期が長くなってしまうことが原因で起こります。

月経不順や無月経の原因で多いものは、急激なダイエットやストレスによるホルモンバランスの崩れであり、悩みや不規則な生活によって月経リズムが乱れる人もいます。

一般社団法人 日本女性心身医学会

排卵のメカニズムと排卵障害

排卵のメカニズムと排卵障害

排卵のメカニズムと排卵障害

脳の中には、視床下部という部分があります。

ここからゴナドトロピン放出ホルモンが分泌され、脳下垂体を刺激します。

すると脳下垂体はこれに反応し卵巣を刺激するホルモン(ゴナドトロピン)を分泌します。

ゴナドトロピンには卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)の2種類があります。

これら二種類のホルモンの役割はそれぞれ以下の通りです。

ホルモン 役割
卵胞刺激ホルモン(FSH) 主に卵胞の発育を促す
黄体形成ホルモン(LH) 成熟した卵胞に作用して排卵を起こさせ、排卵後に卵巣に形成された黄体を刺激する

排卵が起こるためには、これらの卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)が充分に、またバランスよく分泌されることが必要になります。

逆に言うと、これらの卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)が充分に分泌されない、または、これらのホルモンのバランスが崩れるとうまく排卵が起こらず、排卵障害となります。

体験談:排卵はあるが排卵障害

体験談:排卵はあるが排卵障害

体験談:排卵はあるが排卵障害

私は、基礎体温は問題なく二相に分かれている一方、低温期が長く、月経周期が平均で42日程度でした。

タイミング法を取り入れて妊活をしているため、妊活を進めるにあたり、エコーで検査してもらう機会が多く、その中で明らかになったことがありました。

ちなみに、タイミング法についてはこちらの記事で紹介しております。

maronnoblog.hatenablog.com

複数回のエコーの検査で明らかになったのは、卵胞の成長が遅い、という排卵障害でした。

私は、排卵自体はしているのですが、一回一回の卵胞の成長が遅いため、月経周期が長かったようです。

そのため、普通に妊活を進めていても、そもそも普通の人より排卵の頻度が低いということから、妊娠の確率は低くなってしまうということでした。

さらに、通常の自然な排卵周期でも、未成熟のまま卵子排卵することがあり、その場合は、妊娠率は低くなるとのことでした。

つまり、排卵の頻度が少ないうえ、その数少ない排卵のうちの何回かは未成熟のまま卵子排卵されている可能性があるということで、そもそもの妊娠確率が低いという状態でした。

私は、生理不順であることは自覚していたのですが、人より少し長いだけで、数ヶ月こないということもなく、さらに基礎体温も二相性だということから、そこまで心配していませんでした。

しかし、結果としては排卵障害ということで、何も知らずに妊活を始めていれば、妊娠確率の低い状態で貴重な時間を無駄にしてしまっていたかもしれません。

私自身、もっと早く自分の状態を知るためにできたこととして今考えられるのは、基礎体温を正しく見ることです。

以前から、低温期が長いということには気づいていたので、それと排卵障害に関係があるということに気付いていれば、より早く自分の状態を知れたのではないかと思っています。

そのため、これから妊活を始めようとしている方々には、今一度自分の基礎体温と、これから紹介する排卵障害でみられる基礎体温グラフの傾向について、確認していただければ幸いです。

また、基礎体温をまだ測定していないという方は、これから測定し始めることをお勧めします。

ちなみに以下は、私が使用している基礎体温計です。

スマホアプリと連携することで自動でデータ転送ができ、眠たい朝にとても便利なので、よろしければ見てみてください。

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基礎体温排卵障害の関係

基礎体温と排卵障害の関係

基礎体温排卵障害の関係

通常、基礎体温のグラフは14日程度の低温期と14日程度の高温期の二相に分かれます。

基礎体温の測定は、慣れるまでは正確に測るのがなかなか難しく、バラつきが出てしまうこともあります。

また、就寝時間や起床時間が影響して正確に測定できないこともあります。

そのため、基礎体温の測定は、妊活を始める少し前から練習をしておくことをお勧めします。

正確に測定できた基礎体温が以下のような場合には、排卵に何らかのトラブルがある可能性が考えられます。

  • 低温期が長い
  • 高温期が短い
  • 体温の上昇が緩やか
  • グラフが一相性で高温期がない

それぞれについて説明していきます。

低温期が長い

低温期は卵子が作られる時期です。

そのため、低温期が長いということは卵子の発育状態がよくない可能性があります。

通常、低温期は14日程度なので、それよりも長い場合は排卵トラブルの可能性があります。

高温期が短い

高温期は子宮内膜を厚くして受精卵が着床する時期です。

そのため、高温期が短い場合は子宮内膜を厚くさせ、体温を上昇させる黄体機能が弱い可能性があります。

通常、高温期は12から14日程度なので、それよりも短い場合は、黄体機能が弱い可能性があります。

体温の上昇が緩やか

低温期から高温期へ移行するときは、1日でスッと上昇するのが理想です。

そのため、何日もかかって低温期から高温期に移行する場合は、排卵がスムーズに行われていない、卵胞の発育がうまくいっていない、等の可能性があります。

グラフが一相性で高温期がない

基礎体温のグラフが一相性で、二相に分かれていない場合は排卵が起こっていない可能性があります。

生理のような出血があったとしても、排卵がない可能性があります。

体験談:排卵障害への対応

体験談:排卵障害への対応

体験談:排卵障害への対応

私は、排卵は起こる一方、低温期が長く卵胞の成長が遅い、という排卵障害であったため、排卵誘発剤を使用して卵胞の成長を促すことで対応しています

ただし、排卵誘発剤の使用には、他児率の増加、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などのリスクもあるため、それを回避するため、排卵誘発剤を使用する前にエコーで確認し、卵胞が複数成長してきているようであったら排卵誘発剤の使用を一旦やめる、などの対応をしていただいています。

ここからは、排卵障害で使用される排卵誘発剤について、そして、それを使用することのメリットとリスクをそれぞれご紹介しようと思います。

排卵誘発剤とは

排卵誘発剤とは

排卵誘発剤とは

排卵誘発剤とは、卵胞の成長を促して排卵されやすくするための薬です。

排卵誘発剤は、卵子を育てるための薬と、排卵を促すための薬の大きく2種類に分けることができます。

ちなみに私は、卵子を育てるための排卵誘発剤を使用しています。

卵子を育てるための排卵誘発剤の例

製剤の種類 説明
クロミフェン製剤 クロミフェン、クロミッド 脳の下垂体に作用して間接的に卵巣を刺激する飲み薬。作用が比較的弱く副作用も殆どない。
ゴナドトロビン製剤 ゴナピュール、hMGフェリング、フォリスチム等 卵巣に直接作用する注射薬。量や回数によっては非常に強力で、多胎や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)にもなりやすい。

排卵を促すための排卵誘発剤の例

製剤の種類 説明
hCG製剤 ゴナトロビン、フェルチノーム等 hCGを投与すると約36-38時間後に排卵する。
GnRHアゴニスト製剤 ブセレキュア、ナサニール等 脳の下垂体に作用し、間接的に排卵を促す点鼻薬。長期間使用すると、逆に排卵を抑える作用があり、体外受精時に排卵を抑えるために使用することもある。

排卵誘発剤を使用するメリット

排卵誘発剤を使用するメリット

排卵誘発剤を使用するメリット

排卵にトラブルがある人が排卵誘発剤を使用することにより得られるメリットは、以下の通りです。

  • 排卵時期の正確な予想が可能になる
  • 受精能力の高い卵子を作ることができる
  • 排卵後の黄体機能を向上さることができる
  • 排卵回数が増える

それぞれについて、詳しく説明していきます。

排卵時期の正確な予想が可能になる

排卵誘発剤を使用すると、排卵時期を一定にすることができるため、排卵時期を正しく予測することが可能になります。

月経不順の場合、排卵までの期間が長い、排卵時期が一定でない、などの状態が考えられますが、排卵誘発剤を用いることで、月経周期がある程度一定している人と同じ時期に排卵させることが可能となります。

排卵時期が一定になれば、排卵を見逃さずにタイミングをとることができるため、妊娠率が向上します。

受精能力の高い卵子を作ることができる

排卵誘発剤を用いることのない自然な排卵周期では、未成熟のまま卵子排卵することがあります。

この場合、排卵前後の予測が正確でタイミングが合っていても、妊娠率は通常より低くなってしまいます。

しかし、排卵誘発剤を用いることで成熟卵子排卵させることが可能となるため、妊娠率が向上します。

排卵後の黄体機能を向上さることができる

排卵までの期間が長い、排卵時期が一定でない、などの場合、黄体の機能が低下していることが考えられます。

黄体は、受精卵を受け入れ着床させるための準備を行うため、この黄体の機能低下は不妊の原因にもなります。

排卵誘発剤卵子を十分に成熟させると、排卵後の黄体機能を向上させることにも繋がるため、妊娠率が向上すると言えます。

排卵回数が増える

排卵までの期間が長い、排卵時期が一定でない、などの場合、通常の周期に比べて排卵までに日数を要することになります。

排卵までに日数を要すれば、それだけ年間排卵回数が減少することになり、妊娠率が低下します。

排卵誘発剤を用いれば排卵時期を早めることが可能であるため、年間の排卵回数が増えて妊娠率が向上します。

排卵誘発剤を使用するリスク

排卵誘発剤を使用するリスク

排卵誘発剤を使用するリスク

排卵誘発剤を使用することにより考えられるリスクは、以下の通りです。

それぞれについて、詳しく説明していきます。

多児率の増加

多胎とは双子、三つ子以上となった妊娠のことです。

通常自然排卵周期では一つの卵胞しか排卵されないので、自然妊娠で多児になる確率は非常に低く、約1%程度となります。(自然妊娠でも一卵性の多胎や自然に二つ以上排卵し多胎となることがあります。)

一方、排卵誘発剤を使うと二つ以上の卵胞を排卵することが多くなるので、その分多胎率は高くなります

クロミフェンによる多胎率は約4-5%、ゴナドトロピンによる多胎率は約15-20%とされています。

双子や三つ子の場合、早産などの周産期リスクが高くなります

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

現在ではほとんど見られなくなったものの、排卵誘発剤を使用することで、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる可能性があります。

排卵誘発剤は、卵胞の成長を促して排卵されやすくするための薬であるため、投与することによって、一度にたくさんの卵胞が育ってしまうことがあります。

その結果、卵巣が膨れ上がりお腹に圧迫を感じる、腹腔に水が溜まる、といった症状が出ることがあります。

こういった症状によって血管内が脱水状態になると、血液がどろどろとなって血栓ができやすくなり、血栓症等が起こることもあります。

症例としては僅かであり、症状が現れても、それに応じた治療と対応が行われますが、リスクとして知っておかなければなりません。

尚、体外受精では大量に排卵誘発剤の投与が必要になることがあるため、特に注意が必要です。

また、若年、やせ型、多嚢胞性卵巣症候群などでもリスクが高くなるとされています。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)_独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

まとめ

【妊活ブログ】排卵はあるけど生理不順!排卵誘発剤を使う3つの理由-まとめ

【妊活ブログ】排卵はあるけど生理不順!排卵誘発剤を使う3つの理由-まとめ

いかがでしたでしょうか。

少しでも自分の経験がお役に立てていれば幸いです。

自分の経験を踏まえ、皆さんには今一度、基礎体温の測定開始、そして正しい見方を確認していただきたいと思います。

そして、気になることがある場合は、早めに産婦人科で相談していただきたいです。

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