こんにちは。
現在妊活中の主婦、maronです。
今年で30歳、今年の2月から妊活を始めました。
今回のテーマは「30代からの妊活の現実」。
実際、私が妊活のために産婦人科へ行ったときに経験した、これまでの自分の認識と現実とのギャップをお伝えできればと思います。
妊活における年齢の重みを痛感
結婚・出産に対する認識
子どもの頃の私は、「24歳で結婚して、26歳で赤ちゃんを産む!」と断言していました。
しかし実際は、大学院まで行っていたので学生生活を終えたときにはもう20代半ば。
「結婚」や「妊活」をしているはずだった年齢で、「就活」に全力を注いでいました。
周りにいる友達も自分と同じ境遇だったので、「結婚」、まして「妊活」についてはまだ遠い先の話、というのが共通認識でした。
そんな中、20代最後の29歳で結婚をする人が立て続けに出始め、自分もそのタイミングで結婚。「みんな同じ感じだし安心だ~!」そう思っていました。
結婚後、新婚旅行や引っ越しが一通り終わり、「さあ妊活を始めよう!」と決意したのが今年の2月。
元々ピルを飲んでいたことがあり、ピルを止めたときにお医者さんから「結婚を考えているなら、基礎体温をつけておくことをお勧めするよ!」と言ってもらっていたので、約1年分の基礎体温の記録ができていました。
一応、以下のグラフが、自分が記録していた基礎体温表です。
グラフの形がガタガタしていること、ピルを止めてから月経周期が長いときが多かったことから、ちゃんと排卵が戻っているのか心配になり、妊活開始と同時に一度産婦人科で診察してもらうことにしました。
妊活における現実と自分の認識の大差
「ちゃんと排卵しているといいな~。排卵していたら、そのタイミングで機会を設けるのか~。ちゃんと自分でタイミングとれるかな~。」そんなことを思いながら、いざ診察。
結果としては、「ちゃんと排卵していますよ。」とのこと。
「ああ、よかった~。」そう安心しきって
「じゃあ、基礎体温が高温期に変化する前後で機会を設けたら妊娠の可能性があるということですね!」と聞いた質問への回答に、グッと現実を見せられました。
「もう30歳になってくるので、これから子どもを複数人望むような場合には、「自分で上手くタイミング合わせられるかな~。」なんて、ゆっくりしている余裕は全くないですよ。」
「いつでも子どもができて良い環境が整っているのであれば、自分でタイミングを取るのではなく、エコーで卵胞の成長と子宮内膜の厚みを確認し、排卵前の最善のタイミングに確実に合わせる方法で機会をもつことをお勧めします。」
とのこと。
芸能人の妊娠・出産ニュースも30歳を超えているケースを多く見ていたため、妊活における自分の年齢にそこまでの危機感を持っておらず、「そんなに切羽詰まっているのか。」と衝撃を受けました。
帰宅後、妊娠・出産のリスクと母体の年齢の関係を調べたところ、元々の自分の認識と大きく差がありました。
妊娠を望んでいる方は、ぜひ一度、自分の認識と現実とに差がないかを確認してもらいたいと思います。
妊娠・出産のリスクと母体の年齢の関係
年代別妊娠確率の違い
1年間避妊しないで性交渉をした場合の年代別妊娠確率は以下の通りです。
私が想像していたより、自然に妊娠できる確率は高くありませんでした。
女性の年齢 | 妊娠確率 |
---|---|
20~24歳 | 86% |
25~29歳 | 78% |
30~34歳 | 63% |
35~39歳 | 52% |
40~44歳 | 36% |
45~49歳 | 5% |
※参考:M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition
また、日本生殖医学会では、年齢別の不妊の割合を以下の表の通り示しています。
女性の年齢 | 不妊の割合 |
---|---|
25歳~29歳 | 8.9% |
30~34歳 | 14.6% |
35~39歳 | 21.9% |
40~44歳 | 28.9% |
一般社団法人 日本生殖医学会
http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa22.html
ダウン症など染色体異常のリスク
次の表を見ると、ダウン症の発症確率は、20で歳0.06%、30歳で 0.105%、35歳では0.26%と、25歳のときの約3倍にまで発症確率が上がります。
さらに40歳になると0.943%、45歳では3.333%、超高齢出産と呼ばれる50歳以上では10%というデータもあります。
また、年齢が高くなるにつれ、ダウン症のみならず他の染色体異常のリスクも高まります。
女性の年齢 | ダウン症の発症頻度 | 何らかの染色体異常が発症する頻度 |
---|---|---|
20歳 | 1667人に1人(0.060%) | 526人に1人(0.190%) |
25歳 | 1250人に1人(0.080%) | 476人に1人(0.210%) |
30歳 | 952人に1人(0.105%) | 384人に1人(0.260%) |
35歳 | 385人に1人(0.260%) | 192人に1人(0.521%) |
40歳 | 106人に1人(0.943%) | 66人に1人(1.515%) |
45歳 | 30人に1人(3.333%) | 21人に1人(4.762%) |
Hook EB(Obstetrics and Gynecology 58:282-285, 1981)Hook EB, Cross PK, Schreinemachers DM(Journal of the American Medical Association 249(15):2034-2038, 1983)
流産のリスク
流産率が最少となるのは22歳前後の8.7%であり、これに比べ48歳以上では84.1%と約10倍にもなります。
妊活を始める推奨年齢
自然妊娠の場合
2015年に発表された論文では、欲しい子どもの人数別に、妊活開始の上限年齢を以下の通り示していました。
子どもを望む気持ちの程度 | 子ども1人の場合 | 子ども2人の場合 | 子ども3人の場合 |
---|---|---|---|
いなくてもいい | 41歳 | 38歳 | 35歳 |
できれば欲しい | 37歳 | 34歳 | 31歳 |
絶対に欲しい | 32歳 | 27歳 | 23歳 |
Hum Reprod. 2015 Sep; 30(9): 2215–2221
体外受精の場合
子どもを望む気持ちの程度 | 子ども1人の場合 | 子ども2人の場合 | 子ども3人の場合 |
---|---|---|---|
いなくてもいい | 42歳 | 39歳 | 36歳 |
できれば欲しい | 39歳 | 35歳 | 33歳 |
絶対に欲しい | 36歳 | 31歳 | 28歳 |
Hum Reprod. 2015 Sep; 30(9): 2215–2221
この論文では、体外受精の場合でも、絶対に子供が1人は欲しいと思ったら36歳が妊活開始の上限とされています。
私もそうでしたが、仕事や今の生活でバタバタしていると、「妊活はもうちょっと先でいいか…。」と思ってしまいます。
実際、私は30歳になる年から妊活を始めましたが、2人の子どもを望んでいるため、この論文のデータでいえば、自然妊娠の場合、妊活を始める上限年齢は27歳であり、既に遅れています。
厳しい現実ですが、歳を重ねるにつれ、様々なリスクが高まるのは事実です。
今すぐ妊活を始めるのが難しかったとしても、ぜひ一度妊活の時期に対しての考え方を再確認し、これからの将来を考えていただけると幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私自身、まだ大丈夫だろうと思い込んでいましたが、実際に調べてみると、これから第一子、さらには第二子を望むのであれば、今すぐにでも妊活を開始しなければと焦りを感じました。
私のように、理由も無くまだ大丈夫だろうと考えてしまっている方、この記事が、妊活の時期に対しての考え方を再確認するきっかけとなり、これからの将来を考えていただけると幸いです。